第454回松温会12月例会開催報告

第454回松温会12月例会は、講師に程野裕貴氏（大学35回程野商店代表取締役社長）を迎え、「創業150年へのチャレンジ松山あげのさらなる進化」と題し、創業以来130年を超える伝承についてお話を伺った。程野氏は本学を卒業後、実家である程野商店に入社し、1999年に5代目として社長に就任した。当時、過酷な労働条件、技術者不足から商品存続の危機を感じ、機械化が不可欠と考え、先代から受け継いだ「松山あげ」に特化する方針を決めた。そこから機械化への挑戦が始まり、度重なる挫折を乗り越え、「この商品を絶やしてはいけない」という思いから遂に機械化を果たした。今までの「家業」から「事業」へと方針を転換し、新社屋も建設し、誠実なものづくりを追求し続ける企業となった。現在は新事業への挑戦も視野に、(株)ルナール・クレアシオンを設立し、「いなりや成」の運営を始め、米飯製造販売業、冷凍食品製造販売業にも着手した。自分の好きなこと、天職を見つけてそれに邁進すれば道は開けると程野氏は語った。