松山支部

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第418回 松温会9月例会開催報告

更新日:2022年9月30日

令和4年9月21日(水)12:00より、道後友輪荘 2階 友輪の間にて、第418回松温会9月例会が35名の温山会員の参加のもと開催されました。

開会にあたり、今井俊朗 松温会会長から「来年度は大学創立100周年を迎えますが、大学ではいろいろな企画を計画しているようです。温山会としてもできる限りの協力をしていきたいのでご協力をお願いします。松温会の近々の企画としては、今年12月4日(日)に、愛媛人物博物館で開催予定の『加藤彰廉展』の見学会や、令和5年1月21日(土)には御幸キャンパスに完成した『アクティビティエリア(アリーナ、サークルボックス等)』の見学会と新年会を計画していますので、多くの会員の皆様の参加をお待ちしています。本日は、本学副学長で薬学部教授の山口巧先生に『健康と薬のちょっといい話』という題目でお話頂きますのでよろしくお願いします。」とご挨拶がありました。

 

昼食後卓話へと移り、山口先生から自己紹介がありました。先生は松山市のご出身で、徳島大学をご卒業後、製薬会社に勤務され、大学病院等の薬剤師を経て松山大学に赴任されたとのことです。18歳から始めた登山は今も続けられており、剣山や久万高原町にある石墨山の写真をご披露頂きました。

 

そして、「登山は楽しみながら行うスポーツですが、スポーツクライミングのように競技スポーツになると『薬』に対してとてもナーバスになります」という切り口で、まずはドーピングに関するお話を頂きました。先生はスポーツに関する研究やアンチ・ドーピングの啓発も行なっているそうです。

ドーピングは、故意でなくても違反になるのですが、日本人選手の場合は故意的な摂取ではなく、「うっかり」だったり「つい摂ってしまう」ことがほとんどだとのことです。市販薬にもドーピング違反の物質が含まれているものがあり、うっかり服用すると違反になるので、常に注意が必要だそうです。

また、アスリートだけでなく、私たちも注意が必要だというお話も頂きました。かぜ薬としての「咳止め」に使用されている「ジヒドロコデイン」という成分は麻薬系に分類されるものなので、海外旅行などに所持して行くと空港で麻薬探知犬に反応されることがあるとのことです。

このほか、新型コロナウイルスのワクチンに関するお話や、感染予防の観点からは手洗いと手指消毒の効果の差はほとんどないということ。日本の水道水は塩素でしっかり消毒されているので、“うがい”に「イソジン」を使用しなくても十分効果があることなど、身近な薬のことについても楽しくわかりやすくお話頂きました。

 

参加者からは、健康と薬との関係、とりわけスポーツとの付き合い方についての話が聞けて大変有意義でしたとの声があり、山口先生に盛大な拍手が送られ、9月例会が終了しました。

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