松山支部

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「第358回松温会4月例会」を開催

更新日:2015年4月24日

平成27年4月16日(木)正午より、いよてつ会館にて「第358回松温会4月例会」が開催され、34名の卒業生や大学関係者が参加した。

冒頭の秋川会長の挨拶では、年度始めの多忙な折に多数の温山会員に同会へ出席して頂いたことに対して御礼の言葉が述べられた。

松温会では、毎回各界でご活躍されている温山会員にご自身のライフワークを主としたテーマで卓話をして頂いているが、4月のゲストスピーカーは、NPO法人和田重次郎顕彰会の事務局長を務められている上岡幹夫氏(大学27回卒)を招き、「みかん一座ミュージカル『オーロラに駆けるサムライ~和田重次郎物語』のアラスカ公演」と題し、卓話を披露して頂いた。

和田重次郎は、愛媛出身で明治・大正・昭和を生きたアラスカ開拓に偉大な足跡を残した冒険家である。その功績を称え、5月1日に現地:アラスカでみかん一座によるミュージカル「オーロラに駆けるサムライ~和田重次郎物語~」が開催されることとなった。

まず、和田重次郎という名前は聞いたことはあるが、実際どのような活躍、どのような人生を送られたのかを知って頂く意味で同氏のプロフィールが紹介された。弱冠17歳の時に「住友になる」という大志を抱き、アメリカに密航し、3年間捕鯨補助艦に乗船し、英語や地理の知識を必死で勉強し修得した。これが後の「アラスカ開拓者」と呼ばれる稀代の冒険家のプロローグであった。

幼少期より母親の手だけで育てられたこともあり、親思いの性格であり、一度母親への孝養のため日本に帰国するが、22歳の時にアラスカに戻ると本格的な冒険家としての人生が始まった。当時、数多の人種差別や偏見を受け、厳寒の異国の地で生き抜いていくことは至難の時代であった。時には命を狙われることもあり、原住民であるイヌイットの中に逃げ込み、打ち解け、後にその人望と貢献が高く評価され、3つの村を統括するキングにまで就任した。その後も精力的な活動を行い、50マイル屋内マラソンで優勝したり、前人未踏地を5,000マイル犬ぞりで探検をして新聞に大きく報じられるなどその活躍ぶりはめざましいものがあった。また晩年には、カナダ政府の油田調査員になり、油田開発にも貢献した。

このような異国の地で苦難の道を自らの力で開拓し、活躍した日本人、愛媛県人の活躍を称える意味でも同氏にとっての第二の故郷である「アラスカ」でミュージカル公演は出来ないかと顕彰会の熱い想いにアラスカ和田重次郎顕彰会会長のトニー中沢氏が応え、同氏をはじめとする地元アラスカ関係者の尽力の御蔭で、2015年5月に「ジャパンプログラム2015」のメインイベントである「アジアンカルチャルナイト」で和田重次郎のミュージカルが公演される運びとなった。また、5月23日(土)24日(日)には、松山市民会館でも”凱旋公演”が予定されている。

次回「第359回松温会5月例会」は、「ハワイ・サービス・ラーニング・プログラム-講義と奉仕活動の往還がもたらした成長-」と題し、松山大学学生支援室講師の泉谷道子氏(大学院言語コミュニケーション1回卒)を招いて行う。日時・場所は、5月21日(木)正午よりいよてつ会館3階ロビンルームにて開催する予定である。

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