第61回日本伝統工芸中国支部展 黒井博史氏~岡山県知事賞受賞

更新日:2018年8月3日

カテゴリ:温山会トピックス

 2018年3月15日(木)、中国地方のトップ作家が競い合う工芸公募展「第61回日本伝統工芸中国支部展」の審査が行われ、虫明焼陶芸家の黒井博史氏(大学47回卒 岡山県瀬戸内市在住)の作品が上位の岡山県知事賞を受賞した。黒井氏は松山大学卒業後に山陽放送(株)へ入社。6年間の勤務後、京都府立陶工高等技術専門校成形科を修了し、翌年に京都市産業技術研究所工業技術センター本科を修了後、父である黒井千左氏(岡山県重要無形文化財保持者)のもとで作陶に入った異色の経歴の持主であるが、その後も旺盛に作陶・出展を重ね、2010年の第57回日本伝統工芸展初入選(以降、2011年 2013年も入選)や、先の西日本豪雨で中止となり実現はしなかったが、岡山で行われる予定であった第54回献血運動全国大会の折、皇太子殿下ご夫妻の食事の器に黒井氏の作品が採用されていた等、近年活躍のめざましい気鋭の陶芸作家であり、温山会としても誇りに思うと同時に益々の躍進を祈念する。

《虫明焼》(むしあけやき) … 岡山県瀬戸内市を代表する工芸品であり、諸説あるが、300年ほど前に岡山藩筆頭家老伊木家の領地である虫明でお庭焼きとして誕生したと言われている。京都の清水焼の流れをくむ、薄肌で繊細優美な焼き物として知られている。

 今回、岡山県知事賞を受賞した作品「鉄釉紅彩幾何文鉢」は、黒釉を掛けた鉢に紅釉や茶釉をさらに掛け、繊細な模様を浮き出させた美しい逸品であり、独自の作風の新しい虫明焼といえる。

 

※ANAクラウンプラザホテル岡山(岡山市北区駅元町15-1)の「カジュアルダイニング ウルバーノ」で、黒井氏の作品と岡山県東部エリアの旬の食材を同時に楽しめるディナーフェアを下記の通り開催しておりますので、お箸を使った和洋折衷スタイルのフレンチフルコースをこの機会に是非お楽しみください。

ディナーフェア名:『虫明焼 × Okayama East Muse Dinner』    

開催期間・時間:2018年8月1日(水) ~ 9月30日(日)   17:30 ~ 21:30  コース料金:5,800円(税込)

 

 

 

 

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