OB作家が日本推理作家協会賞 (長編および連作短編集部門) 受賞!

更新日:2017年1月20日

カテゴリ:温山会トピックス

「愚者の毒」で第70回日本推理作家協会賞

 松山市在住で、松山商科大学の卒業生である宇佐美まことさんが、「愚者の毒」(祥伝社)で4月20日に第70回日本推理作家協会賞(長編および連作短編部門)を受賞した。2006年に「るんびにの子供」で第一回「幽」怪談文学賞短編部門大賞を受賞して作家デビューを果たし、「虹色の童話」「入らずの森」に続いて今回が4作目。

登場人物の重厚な情念を織り込みながら複雑な犯罪を見事に描写

1985年、上野の職安で出会った葉子と希美は互いに後ろ暗い過去を秘めながら友情を深めてゆくが、希美の紹介で葉子が家政婦として働き出した旧家の主の不審死をきっかけに過去の因縁が二人に襲いかかる。全ての始まりは1965年、筑豊の廃坑集落で仕組まれた陰惨な殺しであった・・・。

過去と現在を往復しつつ、伏線が随所に張られたストーリー展開で、読み応えのあるミステリー小説に仕上がっている。興味のある方は是非ご一読あれ。

 

 

 

 

松山大学OBで著作活動をしている方々の紹介として松山大学温山会ホームページには、温山会トピックスの中に

=「秋の夜長は」読書の秋 三島文学を究める=

と題し、岡山典弘氏の柔道を描いた青春小説「青いスクウェア」ほかの作品も紹介しています。是非ご覧ください。

 

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